慢性的に痛くなるメカニズム

こんにちは、ごんだ整骨院のごんだです。
今回は慢性的に痛くなるメカニズムを解説します。
認識して欲しいのはマッサージだけをしていても慢性的な肩こりや腰痛は治りません。
目次
<痛みの刺激>
末梢(侵害受容器)→感覚神経線維、→脊髄後角脊髄上行路を経て脳へ投射
「上行性疼痛伝達系」痛みを伝達
脳から脊髄に向けたシステム
「下行性疼痛抑制系」痛みを抑制
慢性疼痛・・・3月以上の痛みあるいは、通常の治癒期間を超え持続する痛み

<メカニズム>
□侵害受容性疼痛
・末梢組織で炎症性の神経伝達物質が放出され末梢の侵害受容器に
痛みの信号が伝わる事で発生する痛み。
例)切り傷、熱傷、骨折などの外傷ほとんどが急性痛
□神経障害性疼痛
・末梢神経、脊髄、脳の中枢神経の様々な部位に損傷が加わり
疼痛伝達抑制機構に関わる神経線維の働きに異常を来たすことによる疼痛
例)電気が走るような痛みなどと表現されるような
鋭い痛みでじっとしていても痛み通常は痛まない軽微な刺激で痛みを感じる
□痛覚変調性疼痛
・明確な器質的な異常がないにも関わらず発生する疼痛
様々な心理社会的要因が大きく関与している
<痛みが長期化する理由>
△受容機能の異常
神経に繰り返し刺激が加わることにより過敏になった状態
刺激がなくなっても痛みを感じている様な状態
△下行性疼痛抑制系の減弱
下行性疼痛抑制系のシグナルの脳内ドーパミン放出量は心理状態に大きく左右されます
心理的に余裕があれば「痛みを感じにくく」余裕がないと「痛みを感じやすい」
<積極的に体を動かすことが重要>
痛みがあるから過度に安静にするのではなくむしろ積極的に体を動かす
動かすことで脳内ドーパミンの放出量も増える
鉄分不足、ビタミンD不足なども影響しているのでバランスの取れた食事や日光を浴びるのが良い
慢性痛に悩んでいる方はなるべく体を動かすようにしていただいて脳の働きが正常に戻りやすくなるのでまずは散歩から始めてみてはいかがでしょうか?