筋肉が攣る理由
こんにちは、ごんだ整骨院のごんだです。
今回は筋肉が攣る理由を解説して行きます。
概要
「攣る」(つる)とは、筋肉が伸縮バランスを崩してしまうことで、異常な収縮を起こし、元に戻らない状態をいいます。
原因
栄養不足や水分不足、冷え、熱中症、急激な寒暖差など
何故攣るのか
大脳から発信された信号が脊椎中の神経系を通り、筋肉へと直結する末梢神経へ伝達されて初めて収縮運動を起こすのが通常のメカニズムです。場合によってはその信号が筋肉内の一部の筋肉にしか伝達されないため、その筋肉部分のみが過度に収縮するという異常な事態が引き起こされることがあります。
その異常な収縮により痙攣を起こして筋肉が攣ります。
夜に足が攣り易い理由
一般に、健康な人ならば過剰なイオンは尿や汗などから排出され、反応性がちょうどいい範囲内におさまるよう調節されています。
ところが、睡眠時は汗を多くかいており脱水傾向にあります。さらに全身をほとんど動かさないため、心拍数も減り、血行は低下しています。
夏場に冷房をつけっぱなしで寝たり布団をかけずに寝ると、足の筋肉が冷え血管も収縮し、血行はさらに悪くなります。
こういった悪い状況でイオンのバランスが崩れているときに、たまたま寝返りをうって筋肉に刺激が加わると、筋肉の細胞が暴走して過剰な収縮が発生しやすくなってしまいます。
冬に攣り易い理由
この季節につりやすい原因は「冷え」が大きく関係しています。
ふくらはぎは全身の血行を巡らせる大切な役割を持っています。冷えて、このふくらはぎの筋肉が凝り固まってしまうと、血流が滞り血行不良を引き起こしやすくなります。血行不良は足がつる要因の一つでもあります。
また、真冬の朝方は気温がとっても低いので、自分でも気づかないうちにぎゅっと縮こまって寝ていることもあります。
すると筋肉は緊張状態となり筋肉の収縮に必要な栄養素が十分に届きにくくなります。その状態で急に足を伸ばすと「足がつった!」となってしまうのです。
ミネラルバランスの乱れ:カルシウムとカリウムは、筋肉の収縮や神経の伝達をスムーズにする働きがあり、この2つのミネラルを調整しているのがマグネシウムです。
3つとも大切なミネラルですが、特にマグネシウムの不足は腱紡錘の機能低下に大きな影響を与えます。
血行不良:体の冷えや座り仕事等による血行不良、寝ている間の血行の低下など。
筋力低下:高齢による自然なものがあります。女性の場合、女性ホルモンの減少に伴う筋力低下も原因の一つ。
体温低下:夏の冷房や秋冬の体温低下があります。
眠る姿勢や環境:あおむけで重いふとんを使うことも原因となります。
水分不足:睡眠中にはコップ一杯の汗をかくと言われており、これが、睡眠時及び朝方につる原因の一つになります。また、お酒やコーヒーの摂り過ぎによる脱水も原因の一つです。
注意点
激しい運動を行う前にはストレッチ等の準備運動を行うこと
運動後・発汗後の水分補給や塩分補給を行うこと
それほど激しい運動をしない日常生活を送る場合でも、マッサージやストレッチなどを定期的に行うことで神経の一極集中を防ぐことが可能となります。
まとめ
こむら返り(足がつる)は一般的に、急に体を動かしときに起こりやすい症状ですが、栄養不足や水分不足、冷え、熱中症、急激な寒暖差が原因で起きることがあります。
足を酷使したり筋肉疲労以外でも頻繁に足がつる場合、食生活の見直しやこまめな水分補給により体内のミネラルバランスが整うことで、症状の改善が期待できる場合があります。
さらに、足を冷やさないように温めたり、運動後のストレッチやマッサージも合わせて行えば、予防により効果的です。
寝ているときにこむら返り(足がつる)が起こる方は、ミネラルの補給と寝る前にコップ一杯の水を飲むようにしましょう。
一過性のものであれば必要以上に不安になることはありませんが、「足がつる」のは糖尿病や腎不全、動脈硬化など思いもよらない病気を知らせるシグナルとして起こる場合もあるので、気になる場合は、医療機関へ受診もおすすめします。
引用:https://www.c-takinogawa.jp/column/016.html